事件が解決したとき,依頼者の女性が少女のように屈託のない笑顔を見せてくださることがあり,
「ああ,この人はこんな風に笑うんだ」
と,はっとすることもしばしばです。
考えてみれば,私のところに来られるというのは,悩みに悩んで追いつめられてのことですから,当然表情は暗く悲しげです。
がりがりに痩せて目はうつろ,という方も少なくありません。
ただ,時間をかけて少しずつ,ひとつずつ,いろいろなことが前にすすんでいくにつれ,ちょっとふっくらとし,柔らかな表情になっていく。
そして,最後に「お世話になりました」と言ってくださるときの笑顔がとてもステキで愛らしかったりすると,こちらもじわっと胸が熱くなったりします。
「20代ならまだしも,30代や40代,ましてや50代で『女子』ってどうなの?」
そうおっしゃる気持ちもよくわかります。
でも私は「大人の女性」の「少女のような笑顔」を経験上知っています。
そう,いくつになっても,どれだけ人生経験を重ねても,みんな「心は女子」。
どうか大目にみてくださいませね。