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コラム
淺松
人間失格
2009.07.18 - 淺松

少し前に「人間失格」を再読いたしました。 

男女のいろいろが多少わかるようになってから読むとなかなかに
味わい深いものがあります。 

「心にもないことを平気で口にできる男」がもてるのだなぁ,などと妙に納得してみたり。 



離婚したい理由によくあげられるもののひとつとして, 
「自分や子どもへの愛情が感じられない」というのがあります。 

相手のどういう行動からそう感じたのかを聞いてみると, 
ここぞという場面での「言葉不足」がほとんどです。 

どうでもいいやと思っていても「あなたのことを心から案じているよ」と真顔で言える人もいれば, 
深い愛情があってもまったくそれを表現できない(もしくは表現が下手)人もいる。 



「相手が自分の期待通りの行動をとらないからといって,相手の内心まで推し量ってはいけない」 

「表現する努力を怠ったままで,自分の気持ちはわかっているはずだ,と相手に期待してはいけない」 



双方に言えることながら,いったんこじれるとなかなか冷静にはなれないもので,相談を受けるたびに,心を通じ合わせることの難しさ,をいつも考えてしまいます。