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コラム
淺松
ジェンダーフリーバッシング
2004.10.22 - 淺松

ジェンダーフリーに限らず、物事が動こうとするとき、必ずといっていいほど(大小の差はあれど)、バックラッシュが起きるような気がします。

なんでだ? 
いろいろ考えてみました。

で、結局その本質は「新しいことや変化に対する恐怖」ではないかと。

「ジェンダーフリー」という考え方が浸透していかないのは、それが行き届いた社会が今より良くなると思っている人はまだ少数派だからで、

それどころかむしろ悪化するだろうという「確信」を持っている人々は、恐怖感からバッシングに回るのだと思います。

「恐怖感を持つとはなんと愚かであることか」と非難することはたやすいですが、それは「わからんやつはわからんでよろしい」と言っているに等しい。ジェンダーフリーの世の中は今よりずっと生きやすいんですよ、ということを具体的なイメージとして相手に提示できない限り平行線が続くでしょう。

もちろんそれは簡単ではないけれど、反発や敵対心がある限り、相手の「恐怖」を取り除いてやることは不可能です。

説得、というのはまさにそういう作業なのでしょう。

たとえばダンボールに入れられて暗闇に捨てられた仔猫を助けるように、

最初は噛みつかれ引っかかれるかも知れませんが、

「こっちは、そこにいるより居心地がいいよ」

ということを信じさせる。ゆっくりと、時間をかけて。

もっともジェンダーフリーバッシングを唱えている方々は、かわゆい仔猫とは似ても似つかないタイプが多いのですが、そこはそれ、比喩ということでご容赦を、おほほ。